報告

冬の足音が聴こえてきた11月の終わり、恋人ができました。


11月はたのしいことがたくさんありすぎて足元が数センチふわふわ浮いているような毎日で、恋人がいなくてもいいやーなんて思っていた矢先のこと。
同じように「しばらくひとりでいいや」と思っていたという恋人と偶然出会い、そしてあっという間に恋に堕ちました。


わたしのすきなものや大切にしているものを おんなじように大切に思ってくれるひと。やさしくて強いひと。
ずっと探していたパズルのピースを見つけたように、ぴたりと重なり合って彼の隣はとても居心地がいいのです。


「この子を手放したら絶対後悔するって思ったんだ」なんてそっくりそのまんまお返ししたくなるような愛の言葉が、冷たくなったわたしの右手をあたためてくれる大きな手が、やさしい目が、わたしの名前を呼ぶ声が愛しくて。

ふたりで過ごす時間を重ねるたび、わたしの心の奥底に張り付いて離れなかった冷たいものがゆっくりと溶けていくのが分かるぐらい、恋人の隣はとてもあたたかくて泣きだしそうになる。


出会ってくれて、見つけてくれて、ありがとう。