おまもり

ニューヨークひとり旅。
ほんとうにたのしくて、しあわせな旅になった。
いろんなものを見て、いろんな場所を訪れて、触れて。そのたびに心が揺さぶられてぎゅっと心を掴まれてばかりだった。
そして何よりひとの縁にとても恵まれた旅だった。
いつかまた、あの場所にありがとうとただいまを言いたい。
旅っていいものだ。

以前のわたしは、旅行に何十万も使うなんて信じられなかった。そんなお金があったらすきな洋服や靴を買ったり、おいしいものを食べたりして物欲や食欲を満たしていたかったから。

今も欲しい洋服や靴はきりがないし、おいしいものは毎日だって食べたいけれど(笑)、でもまた旅がしたくて仕方がない。



わたしは昔からどうも、自分にとって何か変化があったり新しい決意をした時、アクセサリーを買うみたい。
特に指輪には特別思い入れがあって、持っている指輪それぞれに思い出や願いみたいなものがあったりして。そう、わたしのおまもりみたいな存在。

当たり前のようにずっとそこにあると思っていた右手の薬指の指輪を外してからもう7か月。わたしの両手の薬指はまだまだ空席のまま。


ずっとショーケースを覗き込んでは気になっていた子。
旅行があるし、贅沢しちゃだめ!と自分に言い聞かせていたけれど、やっぱりどうしても気になってしまって、ついにお迎えに行ってしまった。
だいすきなagete
アクセサリーのほとんどはageteだけど、どれもゴールドのものばかりで、実はシルバーのアクセサリーは初めて。
今まで興味すら湧かなかったというのに、これにはびび!っときてしまった。幅広でちょっとごつめの印象になりがちなのに、アンティークレースを型押ししているという繊細なデザイン。そして真ん中にラブラドライト
シルバーだから、使い込んでくすんでいくのもたのしみだ。

またおまもりがひとつ。